本文へスキップ
← 記事一覧

Letterlyレビュー2026: 料金と対応端末、Macでの位置

Kana チーム
Letterlyのピンク色の紹介画像。話した内容を必要な文章に変えるという見出しの下にApple、Android、Windows、Webのアイコンが並び、iPhoneとApple WatchとMacの画面例が置かれている
画像: Letterly (letterly.app)

Letterlyは、長くてまとまりのない録音を受け取って、形のあるものを返します。メール、投稿、箇条書き、打ち合わせの要約といった形です。iPhone、Android、Windows、Mac、Webで動き、端末間で同期します。

私たちはMacの音声入力アプリKanaを作っています。検索結果ではLetterlyの隣に出ることがありますが、解いている問題はたいていの場面で別のものです。

先に結論を書きます。 準備なしに3分話して、手元のどの端末でも完成した文章を受け取りたいなら、Letterlyが合います。いま入力していた欄にキーを押しながら話した内容をそのまま入れたいだけなら、それはLetterlyの仕事ではありません。

Letterlyは何をする製品か

「音声アプリ」と呼ばれるものには2種類あって、解いている問題が違います。

ひとつは押しながら話す音声入力です。Gmailを開いたまま、キーを押して、話して、離すとカーソルの位置に文字が入り、画面を離れません。もうひとつは音声メモです。アプリを開いて、筋道を決めずに3分話すと、それが読める文章に整えられてメモ一覧に残ります。

Letterlyの重心は後者です。トップページは、話した内容を必要な文章に変えるという説明から始まりますし、主画面は録音の一覧で、それぞれが選んだ体裁に書き換えられています。前者もできます。Gmail、Slack、Notionなど普段入力している場所で話せるとサイトに書かれています。それでも製品の重さがあるのはメモ一覧のほうで、Macアプリもホットキーではなく文書ウィンドウを中心に組まれています。

MacBookで動くLetterly。波形と停止ボタンの付いた黒い録音バーが浮かび、話者名の付いた文字起こしとタグの入ったメモウィンドウ、右側に書き換えの体裁を並べたパネルが表示されている

出典: Letterly (letterly.app)

このスクリーンショットが製品の要約になっています。録音バー、4人分に分かれた文字起こし、タグ、右側に書き換えの候補。音声入力のショートカットはどこにもありません。

2026年の料金

Letterlyは紹介サイトに価格を出していません。ボタンはどれも無料で始めるという表示で、金額はweb.letterly.appにログインしてから見えます。私たちの比較データでは、無料トライアル付きのサブスクリプションとして記録しています。サイトの書き方とも合っていますが、月額が判断の決め手になるなら、アカウントを作らないと確認できません。

普通ならレビューが一文で片付けられる部分なので、書いておきます。

対比のために書くと、Kanaの金額は料金ページにログインなしで出ています。音声入力とファイルの文字起こしは買い切り$9.99に含まれ、有料なのはAIによる書き換えだけです。月$4.90、年$49で、1ライセンスでMac3台まで使えます。

書き換えの型そのものが製品

録音をどんな型に流し込めるか、その型の一覧が支払いの対象です。数えたところ27種類あり、自分で作ることもできます。ギャラリーは文章の編集、メール、コンテンツ制作に分かれていて、文法の修正 (文法と句読点を直し、言い淀みを削る) や短縮 (意味を保ったまま短くする) といった型が並びます。

iPhoneに表示されたLetterlyの書き換えギャラリー。文章編集、メール、コンテンツ制作というカテゴリのタイルの下に、文法修正と短縮の型がカードで並び、それぞれに追加ボタンが付いている

出典: Letterly (letterly.app)

その周りに、メモ製品として必要な機能が揃っています。Letterlyは90言語以上に対応し、設定なしで言語を判別し、メモを任意の言語に翻訳すると書いています。最長90分の録音に対応し、文字起こしを話者ごとに分け、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Slackから取り込めるとしています。

Kanaにはこれらがありません。話者分離も、メモの保存も、翻訳も、会議の録音もなく、対応言語は90ではなく26です。

LetterlyとKanaを項目ごとに

LetterlyKana
対応端末iPhone、Android、Windows、Mac、WebMac、Apple Siliconのみ
端末間の同期ありなし
決まった体裁への書き換えあり、27種類なし、書き換えは1通り
メモの保存と検索ありなし
会議の録音と話者分離あり、最長90分なし
対応言語90以上、翻訳あり26、翻訳なし
開いているアプリへの入力あり (サイトの記載)あり
音声が端末の外に出るか出る出ない
音声入力の費用トライアル後はサブスクリプション買い切り$9.99、回数制限なし

下から3行目について補足します。Letterlyのトップページは、どのアプリにも音声で入力できることを機能として挙げています。ですから、両方とも入力中の場所に文字を入れられる、というのが正確な書き方です。違うのはそのあとで、Letterlyは控えを残し、Kanaは何も残しません。

LetterlyのほうがKanaより優れている点

Kanaが引き受けない場面を引き受ける。 筋道のない3分の話、出力の形も決めていない状態、それでも最後に完成した文章が出てくる。Kanaは話した内容をそのまま文字にします。うまく話せていなければ、うまく話せていない文章が返ってくるだけで、有料の書き換えを一度かけられるだけです。Letterlyは、録音は下書きだという前提で作られています。

スマートフォンで動く。 音声メモの多くは歩きながら、運転しながら、列に並びながら生まれます。そのどれもMacの前ではありません。Kanaにはスマートフォンアプリも同期もなく、それは意図した設計ですが、思いついた瞬間を拾えるのはLetterlyのほうです。

27の型は1つより強い。 Kanaは設定した口調で書き換え、アプリごとに指示を変えられるので、Slackとメールで調子を分けることはできます。Letterlyはギャラリーを渡し、型を追加させ、自作もさせます。決まった形の文章を作るのが仕事なら、この差は大きいです。

会議、話者、翻訳。 Kanaには会議向けの機能がなく、2人の声を区別できず、翻訳もしません。Letterlyは3つとも、90以上の言語で行います。

WindowsとAndroidで動く。 Kanaはどちらにも行きません。

Macの音声入力が勝つところ

Kanaの主張は狭く、手数の話です。

書いているメッセージの中にすでにいるなら、別のアプリを開いて、録音して、待って、体裁を選んで、結果をコピーして戻る、という5手が必要です。音声入力なら1手で済みます。キーを押して、話して、離すと、その欄に文字が入っています。保存されるものはなく、同期もなく、あとで整理するメモも増えません。

音声入力はネットワーク通信を行わず、それを文章ではなくCIで検査しているので、声はどこにも送られません。音声や動画ファイルの文字起こしも回数制限がなく、SRT、VTT、Markdownで書き出せます。アプリ本体は2.4 MBで、常駐サービスもログイン項目もアカウントもありません。ただし音声モデルは約540MBの別ダウンロードなので、導入に必要な容量が2.4 MBというわけではありません。

2つを並べて測ってはいないので、精度の比較表はここにありません。この2製品の精度比較を見せられたら、それは宣伝だと思ってください。

項目を表で見たい場合は、KanaとLetterlyの比較ページにまとめてあります。Letterlyが勝っている行もそのまま載せています。

Letterlyが向いている人

  • 考えながら話すほうで、構成はアプリに任せたい
  • ノートPCと同じくらいスマートフォンで記録する
  • iPhone、Android、Windows、Webで同じメモを見たい
  • 会議を録音して話者ごとに分けたい
  • 複数の言語で仕事をしていて、翻訳が要る
  • 決まった形式で発信していて、その型を用意しておきたい

Kanaが向いている人

  • Apple SiliconのMacだけで作業している
  • 入力中の欄にそのまま文字を入れたい。コピーと貼り付けをしたくない
  • 録音の一覧を作るアプリをもう1つ増やしたくない
  • 音声入力の費用をずっとゼロにしておきたい
  • 書き換えを使わない限り通信しないアプリがいい

よくある質問

Letterlyは無料で使えますか

無料で始められる入口があり、サイトのボタンはすべて無料で始めるという表示です。ただし紹介サイトにプランの価格が出ていないため、金額はログインしてからでないと分かりません。

LetterlyはMacで使えますか

使えます。録音バー、メモウィンドウ、書き換えパネルを備えたMacアプリがあり、iPhone、Android、Windows、Web版と同期します。

Letterlyはオフラインで動きますか

端末内で処理するとはサイトに書かれていません。5つの環境で同期する製品である以上、処理はサーバー側だと考えるのが自然です。通信は必要だと考えてください。

Macの音声入力としてLetterlyの代わりを探すなら

抱えている問題がどちらかによります。メモと体裁とスマートフォンが要るなら、Letterlyを使い続けるのが正解です。話した言葉がいま使っているアプリに入ればよいだけなら、押しながら話す方式のMacアプリのほうが小さくて安く済みます。

どちらにするか迷っている場合は、KanaとLetterlyの比較ページで項目ごとに並べています。Letterlyのほうが優れている点も書いています。

最終更新: 2026年8月6日