VoiceType AI レビュー 2026: 料金と注意点
VoiceType AI は Mac と Windows で動くクラウド型の音声入力アプリで、売りは速度です。サイトには 1 分あたり 360 語、タイピングの 40 語に対して 9 倍という表記があります。書いているアプリに合わせて出力の調子を変え、対応言語は 35+ とされています。
私たちは Kana という、認識を Mac の中で走らせる音声入力アプリを作っています。以下の内容はすべて VoiceType 自身のページに書かれていることです。
先に結論です。 macOS だけでなく Windows も必要で、Slack や Gmail やエディタに合わせて調子が自動で変わることに価値を感じるなら、見る価値があります。料金は必要以上に読み取りにくく、話した言葉はすべてサーバーへ送られます。Kana は Mac 専用、買い切り $9.99、音声入力では何も送信しません。
まず、どちらの VoiceType か
この分野は製品名の衝突がひどく、日本語で検索するとさらに区別がつかなくなります。カタカナで「ボイスタイプ」と書いた瞬間、両方が同じ名前になってしまうためです。何を買うのかをはっきりさせてください。
この記事が扱うのは voicetype.com の VoiceType AI です。サブスクリプション、クラウド認識、Mac と Windows 対応。
これは carelesswhisper.app の Voice Type とは別の製品です。あちらは Mac App Store で $19.99 の買い切り、Whisper 系のモデルを自分の Mac 上で動かし、Apple Silicon だけでなく Intel Mac でも使えます。探しているのがそちらなら、Kana と Voice Type の比較が対応する記事です。さらに無関係な voicetype.io と、Microsoft Store にある似た名前のアプリもあります。
名前が似ていて、設計は正反対の 2 製品です。決済ページのドメインを確認してください。
VoiceType AI の機能
修飾キーを押しながら話すと、最前面のアプリに文字が入ります。売り文句は対応範囲の広さで、宣伝カードには対象アプリがずらりと並んでいます。
製品を支えているのは 3 つの機能です。
Tone Match はどのアプリで書いているかを読み取り、出力の調子を変えます。設定を切り替えなくても、Slack のメッセージとサポート向けのメールが違う文章になります。
Context Aware は利用中の環境を理解して文字起こしを調整する機能だと説明されています。
Whisper Mode は小さな声に対応します。この分野の製品がいまはどれも持っている、共有オフィス向けの機能です。
認識はクラウドで行われます。サイトのプライバシー欄はプライベートクラウドのサーバーを通して暗号化されると書き、100% のプライバシーを謳っています。これは通信と保存についての説明であって、音声を送るかどうかの説明ではありません。送られます。
2026 年の料金と、わかりにくい部分
ここははっきり書きます。数字がページごとに一致していないためです。
トップページは年払いでおよそ月 $13 と表示します。料金ページには 1 か月プランが $19.50 (定価 $29.00 に取り消し線) と 3 日間の無料トライアル、12 か月プランが月あたり $14.89 と出ます。さらに Lifetime Access が $475.00 (定価 $875.00 に取り消し線) で、その横に「Limited: 2 left」という残数表示が付きます。
この残数表示は一度立ち止まる価値があります。ダウンロード販売のソフトウェアライセンスに在庫はないので、これは在庫ではなく販売手法です。VoiceType は第三者のセールサイトで買い切りの割引商品としても定期的に登場するため、実際に払う額はどこで買ったかに大きく左右されます。
これはアプリの出来が悪いという話ではありません。判断を代行するように設計されたページに着く前に、いくら払う気があるかを自分で決めておいたほうがよい、という話です。
Kana の価格表は 2 行です。音声入力とファイルの文字起こしが買い切り $9.99 で無制限、AI による書き換えが月 $4.90 または年 $49、1 ライセンスで Mac 3 台。価格は動きません。
VoiceType AI のほうが優れている点
Windows。 Kana は Apple Silicon の macOS 専用で、Windows 版が出ることはありません。1 週間の半分を PC で過ごすなら、VoiceType は両方を、Kana は片方だけをカバーします。
Tone Match が自動です。 Kana にもアプリごとの振り分けがあり、Slack のメッセージとメールを別々の指示で書き換えられます。ただし指示を書くのは自分で、書き換え自体が有料です。VoiceType は推測してくれます。設定をしたくない人にとっては、これは実際の利点です。
言語数。 35+ 対 26 です。
安い買い切りが出回ります。 セールサイトに出たときの実質価格は、この分野のどのサブスクリプションよりも、そして Kana の書き換えプランよりも安くなることがあります。Kana はそうした販促を一切やりません。
ひとつのアカウントで両方のデスクトップ。 設定が 2 台のあいだで共通になります。Kana には同期もアカウントもありません。それは利点ですが、別の Mac に自分の設定を持っていきたくなった瞬間に欠点へ変わります。
Kana との違い
| VoiceType AI | Kana | |
|---|---|---|
| 認識処理の場所 | VoiceType のクラウド | あなたの Mac |
| ネットワークなしで動くか | 動きません | 動きます |
| 対応プラットフォーム | Mac と Windows | Apple Silicon の Mac のみ |
| 言語数 | 35+ | 26 |
| アプリごとの調子 | あり、自動 (Tone Match) | あり、自分で書く指示、有料 |
| 音声入力の費用 | 月 $13 前後からの定額 | $9.99買い切り、無制限 |
| 試用 | 3 日間のトライアル | 14日間、カード不要 |
| ファイル文字起こしと字幕 | 記載なし | 本体に込み、SRT と VTT |
| アカウント登録 | 必要 | 不要 |
| 価格表 | ページと販売店で変わります | 1 ページ |
いちばん効いてくるのは 1 行目で、3 行目と 4 行目もそこから決まります。
Kana は Neural Engine 上で、英語ほか欧州系 24 言語を Parakeet、日本語を Apple の SpeechAnalyzer で処理します。何も送信しないので、飛行機の中でも、あきらめかけたホテルの Wi-Fi でも音声入力が動きます。音声入力はネットワーク通信を一切行わず、それはプライバシーの説明文ではなく CI での検査によって担保されています。
Kana で支払いが開くのは AI による書き換えだけで、書き換えが失敗したときは元の文字起こしがそのまま挿入されます。通信が切れても、話した内容を失うことはありません。
アプリはログイン項目もヘルパーもない 2.4 MB の単一実行ファイルで、Dock にも出ません。音声モデルは数百 MB の別ダウンロードなので、導入全体が 2.4 MB というわけではありません。
VoiceType が前に出ている行も含めて 1 行ずつ並べたものは、Kana と VoiceType の比較にあります。
こんな人には VoiceType AI
- Mac だけでなく Windows でも作業する
- ルールを書かずにアプリごとの調子を切り替えたい
- ひとつのアカウントで 2 台のデスクトップを同じ設定にしたい
- Kana の 26 言語にない言語を使う
- 納得できる価格の買い切りセールを見つけた
こんな人には Kana
- 音声を端末の外に出したくない
- 通信が悪い場所、あるいは通信のない場所で口述する
- 音声入力を定額ではなく買い切りで済ませたい
- 音声ファイルを文字起こしして、SRT と VTT を追加料金なしで書き出したい
- 10 秒で読み終わる価格表と、追加販売ページのない製品がいい
よくある質問
VoiceType AI は Mac App Store の Voice Type と同じものですか
違います。VoiceType AI は voicetype.com のクラウド型サブスクリプションです。carelesswhisper.app の Voice Type は Mac App Store で $19.99 の買い切りで、端末内で動きます。会社も設計も別で、名前だけが似ています。
VoiceType AI はいくらですか
どのページを見たかによります。料金ページでは 1 か月プランが $19.50 (定価 $29.00)、12 か月プランが月あたり $14.89、Lifetime Access が $475.00 (定価 $875.00) です。トップページは年払いでおよそ月 $13 と表示します。第三者のセールサイトではさらに安く売られています。
VoiceType AI はオフラインで動きますか
動きません。認識はサーバー上で行われるため、音声入力には接続が要ります。
Mac で端末内処理の代わりを探しています
Apple Silicon なら Kana があります。音声入力もファイルの文字起こしも無制限、何も送信せず、アカウントも不要です。そのかわり Windows、自動のトーン調整、そして言語数の一部を手放すことになります。
どちらにするか迷っている場合は、KanaとVoiceType AIの比較ページで項目ごとに並べています。VoiceType AIのほうが優れている点も書いています。